経営者と優秀なプログラマの見解は180度違うかもしれない | それゆけ西表島

経営者と優秀なプログラマの見解は180度違うかもしれない

「ふっかつのじゅもんがちがいます。」 ペアプロと上司でないマネージャはすっぱいブドウ から引用
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しかしながらペアプログラミングはすっぱいブドウだ。優秀なプログラマならば誰だってペアプロが効率的であることが直感的に分かるはずだ。僕の知る限り優秀なプログラマは大抵就業時間の30%くらいしか労働しない。残り70%を使えるのは北斗神拳の伝承者くらいのものだ。(30%は言い過ぎかもしれない。こんなに働ける人は稀だ!)

(中略)

ペアプロで作業することを(技術者出身でない)CEOに納得させることは不可能に近いくらい困難であることが分かる。そのためには、自分が70%遊んでいることを自供するか、さもなければ相当トリッキーな手段を使うかしなければならないからだ。
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経営者は優秀なプログラマがいっつも遊んでいるように見えることを知っている。知っていて何も言わないのは成果がちゃんと上がっているからである。プログラマが思っているより経営者はいろいろ見ているのである。


なので、ペアプログラミングしてよりパフォーマンスがあがると思うのであれば、勝手に始めてもたぶん何も言われないと思う。それで成果が出ない場合、成果が出ないことについて怒られるだろうが。


自発的にプログラマからペアプログラミングしたいという声が出てくる分には全く問題ないだろう。逆に経営者側から、プログラマにもっと働いてもらいたいのでペアプログラミング導入する、というような場合がやっかいである。


ペアプログラミングは、導入すればすぐ成果が出るというタイプのものではない。ひっつければ勝手に生産性があがるというわけではなく、プログラマのスキルの差がありすぎる場合や、急なペアの環境に慣れない人のことも考慮する必要がある。上から押し付けてもうまくいかない。


ただ、マネジメントの立場から、プログラマに対して提案することは当然ありだ。プログラムに集中してもらい、少ない人材を効果的に使いたいのであれば、経営者はプログラマをほったらかしにするだけでなくて、もう少し周辺環境に気を配ってもいいはずである。それこそ人材の有効利用だろう。