「そんなバグたいしたことないですよ」と思っていても口に出してはいけない | それゆけ西表島

「そんなバグたいしたことないですよ」と思っていても口に出してはいけない

プログラマに限った事ではなく、えてして技術に長けた人は、物事の重大さというのを、技術的に難しいか否かで判断する傾向がある。

そして、納品後に不具合が出た場合、簡単に直せそうだと思うと、「そんなバグはたいしたことはない」という発言に繋がる。顧客から見ると、簡単に直せるか、難しいかは関係なく、不具合は不具合なのである。

顧客の価値基準は、うまく動いているかどうかであり、次のページに進めなかったり、入力した値が保存されてなかったり、どこか1つでもおかしければ、それは不良品という認識になる。

こんな簡単なバグで不良品とか言われるのはおかしい、一生懸命作ったのに、と思うプログラマはもう少し考えた方がいい。簡単かどうかは外からは見てわからないので、作った人がいないと、一生動かないシステムになる可能性だってあるのだ。

とにかく、どんなに理論的に設計が優れていても、エレガントな実装でも、動かなければプログラマの成果は0である。何年、何ヶ月かけても0。コンサルタントは何かをしゃべって何かを渡せばお金をもらえるが、プログラマはとにかく動かないと成果0である。100万行書こうが0だ。

よって、不具合については真摯に受け止めて直すことを心がけよう。難易度でモチベーションを調整したりしてはいけない。手離れのいいソフトウェア開発が出来れば、身も心もすっきりするに違いない。